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「あー、寒いー。凍えて死にそうだよパトラッシュ…」 「準くんそれは色々とまずいかな、うん」 今しがた来た観月が扉を閉める。二人がいるのは特に変哲もないマンションのベランダ。時は一月一日。元旦と呼ばれる日である。 事の発端は紅白で無駄にテンショ…
リトルバスターズ!〜forget-me-not〜 恭介は卒業してしまったが、晴れて3年生となった理樹達はリトルバスターズとして相変わらずの馬鹿騒ぎを繰り広げていた。新学期、いつもの変わらぬ面々と再び一緒のクラスになった理樹は、転校生の女の子の話を聞く。そ…
なのヴィSS更新です。何か最後の方微妙な気がしますが…。 長くかかりそうですし、更新ペースはもう少しあげていきたいところです。平行して時々短編をあげていけるといいんですが。今のところ考えてるのはなのは×はやてとか、なのは×フェイト、舞人×つばさあ…
「いっ!」 目をひん剥くなんて初めて経験したような気がする。あたしの部屋という空間の狭さや人の少なさで今まであんまり気にしたことはなかったけど、元々容姿において目立つなのはがメイド服と言う服装を着てれば余計に目立つのは至極当たり前のことだっ…
秋の夜長はRPGにどっぷり浸るのがオレ様の一番の楽しみであるはずなのだが、残念なことに今年はそんなものとはオサラバしなくてはならん。かつて神童・神風舞人と呼ばれたあの幼少時代が懐かしいぜ! と一人でノートに向かって心の中で言ってみてもむなしさ…
「あーくそ、眠いなー。」 目をこすりながらあたしは食堂までの道を歩く。今はなのはの仕事を受け継ぐと言う形で出勤している。あいつにどうしてこんな権限があるのかと仕事中小一時間考えてしまったおかげで仕事がちょっと残ってしまったが、午後がんばれば…
愛があります。ところで友人キョウト氏はフェイトちゃんを2回も置き忘れてきました(爆)。愛がないよw 4期やんのかなーとかいう話をちらちら聞きますが、いっそのこと4期を妄想してみる。マリみてやストパニのような百合アニメじゃないって思う人もいると…
こんな時にふと思い出したのははやてから教わったこと。はやてやなのは、テスタロッサみたいに学校に通ってないあたしたちに、この世界で言う常識を教えてくれたのははやてだった。特にあたしたちに欠けていたほかの人とのコミュニケーションのとり方につい…
「ヴィータちゃーん。ヴィータちゃんってば」 …絶対振り向いてやるもんか。心の中でそうつぶやく。風呂の中で何をされたかなんて思い返すだけで顔が紅潮する。あー、こんなことなら軽々しくメイドになれって言うんじゃなかったと心の底から激しく後悔する。…
………なんだって!? 「あれ、ヴィータちゃん?ヴィータちゃーん。」 とりあえず今の状況を整理しよう。あたしはなのはの膝の上で座っていて、目の前にはあたしの分の夕飯がある。それはいい。だけどあたしは何にも持ってなくて、なのはがあたしの箸を使ってご…
「思い出した?」 「ああ…色々と。」 そりゃもう、こいつが約束っていうものにすごく律儀なやつだってこととか、有限実行するやつだってこととかと一緒に。 にこにこしながらこっちを見つめてくるのはやっぱり反則だ。くそ、この後のことについて考えるとな…
なのメイド、金曜まで更新は難しいかも…です。金曜夜からフリータイム制(何)なんで、それ以降どんどん更新していくつもりです。見てる人は少ないでしょうがあんまり期待しないでください(ぇ 並行して進めていくのはまだ悩んでます。友人との会話で学園な…
…な、なんだって? 「な、何言ってんだよ。第一お前、今の状況から言ってあたしもお前もそんなに長い休みなんかとれねーです。」 そうだ、やっと事件が解決して落ち着きを取り戻そうって時に休んでたらみんなに迷惑じゃないか。 「大丈夫だよ。」 「何が大丈…
話はつい先日になる。珍しく教導のことでなのはに聞きたいことがあったから、なのはの部屋に行った。教官室ではないのは、あいつが非番だったからだ。 部屋に入ると、なのはとフェイトがゲームをしているところだったらしい。ヴィヴィオは学校に言っていてい…
「ななななななななななな!!!」 「? 早口言葉なのかな?」 「んなわけねぇだろ!」 いつもは振り回されっぱなしのこいつの天然さに助けられるとは思わなかった。…って今十分振り回されてるじゃないか! 「ど、どうしてあたしの家にいるんだよ。っていう…
「やれやれ」 首を左右に傾けたり回したりして、今日のデスクワークで凝った筋肉をほぐしてみる。最近は戦いとか言うよりも寧ろこういったデスクワークが多い。グラーフアイゼンも泣いているに違いない。 「まったく、いきなり休みになってるって…どういうこ…
日本の夏というのはとかく蒸し暑い。雨季の東南アジアと比べたくなるかもしれないが、多分それは東南アジアさんに失礼だ…って誰だ、東南アジアさんって。 「…いかんな、どうもいかれてる。」 一つ呟いて、手を止める。クーラーのない、扇風機だけのボロアパ…
眠りから覚めると、やけにいいにおいがする。―ああそうか、仁を泊めたんだっけ。 しばらくベッドの上で天井を見つめる。どうして仁は…いや、なんでもない。 「おはよう、仁。」 「あれ、珍しいな里伽子。」 「失礼ね。別に仁に起こされなきゃ起きないわけじ…
きっと誰もが待ちわびていたに違いないという思いで一杯だった。いや、一番待ちわびていたのは俺か。そう考えなきゃならないのも、目の前の光景のせいだったりする。里伽子が言って、俺が受け入れたこの習慣だけど、どうも慣れないのはリミッターが外れない…
「ショートケーキと苺のタルトまだですかー?」 「後3…いや2分待って!!」 「仁くーん、カルボナーラ一個追加ー!」 「OK!」 「紅茶のホットにブレンド、ブルーベリータルトにフランボワーズですね、かしこまりましたー!」 ここは昼時を過ぎ、世間では3時…
I have been loving you since I saw,so I didn't say to you "This grasses match you " at that time. 結構この状況はいただけなかったりする。いや、無論いい意味でそういってるのだが、どうにもこれを変えようとしない俺は案外変態なのかもしれない……。 …
If so…,if so…, I wanna be with you… 'Cause I need you. 朝は誰にも容赦せず、平等にやってくる。 まったく、博愛主義の代表はこいつじゃないかと思うくらいだ。しかし、残念ながらこいつには皮肉も批判も通じない。実にいい身分だ。ベッドから身を起こし…
白い雪が舞い降りた後は、必ず花香る春がやってくることは自明の理。そんなことはとっくの昔にわかっているというのに、何故だろう、春が待ち遠しくなる。 「あーあ、こんな寒くちゃやってらんないよなー。」 と一人愚痴ってみても変わるはずがない北国の冬…
気づいたら、夏休みも過ぎた。俺は、以前と同じように、生徒会室で生徒会の仕事をやっていた。 「さて、今日の議案は体育祭ね。」 「おっ、やってきたねぇ。くーぅ!体育祭といえばブルマの宝庫!かぁーっ!天国天国!」 「あんたはいっつもそんなことばっか…
空は快晴。澄み渡る空がやけにきれいだ。そんな日は家にこもってちゃいけない。外へ出かけよう。 「今日こそ止めてみせ「恋符・マスタースパーク!!」」 湖に何か落っこちたようだがあまり気にしないで正々堂々と門をくぐって館内へ。 「…おかしいな。メイ…
桜が散っていくのと同じくして、私達は前進したように思う。 何で変わらなかったのかを誰もが不思議に思うかもしれないけれど、島に変わらないものがあったように、私達も変われなかったのかな。 今、島を離れてそう思う。美春やことりさん、眞子や萌さんま…
そんな海辺から離れていって、やがてたどり着いた、その先にあるのは、一本だけ生えた桜の木。ただ広い平原のなかに一本だけ立ち尽くす桜の木。それは見事な枝垂桜。 「なんかすごいな。」 「この前町を散策してたら見つけたんだ。観鈴ちん、えらいでしょ?…
「ということで往人さん、お花見にいこ?」 「却下。」 「そうだよねー。ってそれじゃだめなんだよっ!」 「うぉっ!」 「だから往人さん、お花見にいこ?」 「だめだ。」 「…いいもん、往人さんの昼食をどろり濃厚ジュースにしちゃうもん。」 「わかった。…
「じゃあねー。」 「うん。また明日。」 友達と別れて、観鈴は家への帰路を急ぐ。その途中にふと目に留まる、一本の木。 「あっ…桜だ。うわぁー、きれい!」 満開になった桜の下で、大きな桜の木を見上げる。時々吹くそよ風で、花びらが静かに舞う。ずっと見…