resign to the "virtual reality"(Epilogue)

パタン、と、ケイタイのディスプレイが閉じる音が、室内に響く。寝巻きに着替えて、私は寝るところ。
今日も一日、何か暇があればメールをしていたことに、違いはない。そう、”virtual reality"にずっといた。体は現実にいても。
それも、かまわないかもしれない。遠い距離を繋ぐ、“鍵”であることに、変わりない。
そしてそこは、唯一、いつでも私たちが出会えるところ。
「おやすみ」
そう言って、電気を消した。後の室内には、煌々とケイタイの充電ランプが光っていた。
―明日もまた、会えるといいな―