resign myself to the "Virtual Reality"(2)

別にこれといって運命的な出会いがあったわけじゃない。というか、運命的な出会いなんてそんなものが起こるのは一世代昔の漫画だけだと思う。
普通に出会って、普通に恋に落ちた。ただそれだけのこと。
変わってると言えば、二人がであったのは学校とか合コンとかそういった…いわば日常の私達が過ごす三次元ではなく、インターネット上という二次元であること、だと思う。今の若い人にしてみれば、そんなことはありうることであって、容易に受け入れられるだろうけど、10年、20年前を生きてきた人にしてみれば、かわってるように見られるのだと思う。
オフ会であっていくうちに、だんだん恋愛感情が芽生えてきた。ただ、それだけのこと。
やっぱりオフ友と恋人との線引きになかなか慣れない。でも、2Dにおけるわたし達は、いつもと変わらない。出会ってから仲良くなっていったように、ただ、他人の目…事情に通じてない人からみれば、よくわからない会話をただ繰り広げているだけ。彼が"恋人”となってからも、それだけは変わらない。
でも、今、彼からメールが来ると、ほんの少しだけ心臓の鼓動が早くなるのを感じる。
周りの人からは、何も変わってないように見えても。