blowing wind through my next which you aren't

あの懐かしい日々はもう戻らないことを知っていて
それでも僕らはその日々を愛しいと思うのは
きっとその日々に憧れを感じて
かけがえのないものだと
知っているから

時が戻らないことを知っていて
いなくなった人に戻ってきて欲しい切に願うのは
その人が何よりも大切だけれども
その人が見せた死に際の告白がなによりも
自分自身にとってつらいということを知っているから

あなたが輝いていたのは
決して僕の眼から見た脚色ではなく
生きている人は誰だって皆
本当に輝いているから
そうだろ?アケミ…………

結局何も出来なかった自分を責め立てても
何も意味はなく
ただ自分自身を傷つけるだけだって
そう気付いた。
まるでパズルの1pieceが欠けたように
僕の心はまだ、風が通り抜ける
きっと忘れることなんてないけど
いつかは忘れたいと言う矛盾を抱えて
僕はこの先を行く。
もうすぐ、ちせが還ってくる。
欠けた『アケミ』っていうパズルの1pieceは
永遠に埋まることはないけど
『ちせ』っていうパズルの1pieceで
胸の中の空白を埋め込む
………じゃあな、時間ももうないし。
『うつろ』い行く町、また戻らなきゃな。

東から西へ 一陣の風
『アイツ』の足音が 翔けていった
今も 笑って すれ違う僕らを からかうんだ

シュウジ!らしくないよ!」

ああ 『アイツ』のそんな言葉も もう戻ってこないのに